初めての入院記録

卵巣嚢腫のため、34歳で生まれて初めて入院・手術を受けることになりました

記録① 症状~病名発覚

前書き

人生100年時代。長く生きていく中でいつか病気や事故で入院する日は来るのだろうか、そう人ごとのようにぼんやり考えていたら突然手術のために入院することになりました。

このブログは、34年間生きてきて初めての病気、手術、入院を、少しでも客観的に見ることで冷静に考えられるよう、自分自身の考え・気持ちをまとめる場所として作成したブログです。

もし、万が一、私と似たような境遇の方がこのブログを通して、参考になったと、そう感じて頂けたらとても嬉しいです。

まず、自分自身の自己紹介を簡単にですがさせてください。

都内在住未婚の会社員です。パートナーもいませんし、親兄弟は遠方のため、身内に頼れる人はいません。
私は恋愛ではなく仕事に生きるんじゃい!と強がっていたらまさかの病気になりました。

症状

どのような症状が出たかというと、まずは左下腹部の攣るような痛みです。背伸びをしたときに、ふと、ピンッと下腹部が攣るような感覚が頻繁に起こるようになりました。
そして、腰の痛み。これも左側の腰が、骨というよりも、内部が痛むように感じました。
実はこの痛み、自覚して5年以上放置していました。その時は便秘がちだったのでそれによるものだろうと思い込んでいました。多分、当時すでに卵巣嚢腫になっていたのだと思います。
下腹部の痛みは、攣るような痛みと同時に、刺すような痛みも起こるようになりました。チクチクと、待ち針で刺されるような痛みです。定期的に、痛くなっては治り、また痛くなっては治り、という症状がでるようになり、ここでようやく婦人科での検診を決意します。

また、生理痛ですが、元々重い方でしたが、年々量の増加、血の塊が出る、生理前の首から肩にかけての凝り、生理中のめまいがひどくなっていきました。
これは後ほどの検査の結果でわかるのですが、私は卵巣嚢腫と同時に子宮腺筋症も発症しており、双方から来る症状であることが原因でした。
こんな状態が毎月起こるのです。仕事を休むようなことはありませんでしたが、かなりしんどく、薬に頼らなければとてもじゃないけれど一日過ごすことができない状況になっていました。

そして、これはいまだに関係があるか不明ですが、突然の吐き気やめまい・動悸に襲われたり、食後に気持ち悪くなったり、長時間立っていると突然意識が遠くなる等様々な症状が起こるようになりました。これらは夏場などの気温が高い時によく発生しますが、ライブ会場のような暗い密閉空間でも起こりました。立ちくらみかと思いましたが、舞台観劇の際、着席し観劇している際も吐き気、めまい、動悸、意識が遠くなる症状が発生し出しました。
これらの症状が、手術後改善されていることを願うばかりです。(この記事を書いている現在は手術前です)

病名発覚

婦人科での検診を決意したのが2020年4月上旬。世の中は未曽有の新型ウイルスによる混乱が生じている真っ只中でした。
こんなタイミングで申し訳なさを感じつつ、家から近いレディースクリニックに予約を取りました。たまたま、当日のキャンセル枠が予約できたので、その日のうちに受診です。
簡単な問診の後、経膣超音波検査を受けます。

先生「ん?これは…どっちだろう」

そんな言葉が聞こえたかと思うと、先生はおもむろにエコー画面を私に向けて説明をしてくれました。

先生「ここ、多分卵巣嚢腫なんだけど、影が大きすぎて、左右どちらか判断つかない。多分左。でもすごく大きい。」

そしてそのまま「これは絶対手術になる」と言われました。あまりの大きさに、捻じれるスペースすらなくなっているらしく、捻転の確率は低いがこのまま放置しても大きくなり続けるだけだし卵巣嚢腫は投薬治療では小さくできない、ということでした。

私は、初めての病名告知にしばらく茫然としつつ、ただ、この数年にわたる不調の原因が特定されたことへの安堵感もありました。なるほど、全部卵巣嚢腫のせいだったわけね、じゃあこれを治せばいいのね。と。

そのまま、レディースクリニックの先生からはMRIを撮ってくるようにと検査依頼票を頂き、その日は帰宅しました。MRIか~これも初めて受けるな~私閉所恐怖症で聴覚過敏だけど受けられるのかな~と思いながら、自分自身でMRI撮影専門のクリニックを予約します。
このままの勢いで撮ってしまおうと翌週平日に予約を取り、初MRIです。結果、機械が綺麗な白すぎて閉所感はまったく感じませんでしたが、大きな音が突然鳴ることへずーっとビクビクしてしまい、大変疲れました。
私は足からMRIに入りましたが、頭から入る人は音がもっと大きいのかと思うと、恐ろしいです…。

その日のうちにMRIの検査画像が入ったCD-Rを受け取り、レディースクリニックに電話し、MRIの結果を見ながら最終的な診察結果をしていただくための予約を取ります。
これがなかなか予約が取れず、5月初旬となりました。(4月上旬の当日キャンセル枠は実はめちゃくちゃラッキーで取れた予約でした)最初のレディースクリニックでの検査から、約一か月経っていました。
一つの病院ですべての検査ができない場合も多いので、そう考えると、何よりも初動が早いのが一番だと思います。

5月初旬。予約した時間にレディースクリニックに行き、受付にCD-Rを渡します。
診察室に呼ばれ、以前検査してくれた先生とは別の先生が、MRIの検査画像を見ながら説明してくれました。

先生「左右共に卵巣嚢腫です。左は10センチ以上あります。MRIの画像から見ると恐らく良性、皮様性のう腫だと思います。あと、子宮腺筋症も発症していますね。こちらは2~3センチほど。今回は卵巣嚢腫の摘出手術をされた方がいいかと思いますが、どうしますか?」

こうして、正式に病名が告知されました。