初めての入院記録

卵巣嚢腫のため、34歳で生まれて初めて入院・手術を受けることになりました

記録④ 入院準備

入院準備

2週間後に迫った入院に向けて準備を始めました。

人生初の入院のため、何が必要か全くわからない!人生の先輩たちの経験を参考に、必要な情報を求めて検索しまくります。
同じ病気で入院された方のブログをいくつか拝読させていただき、非常に参考になりました。

さて、病院からもらった入院手引きにある持ち物リストを元に、「入院 持ち物」でググった結果必要そうだと感じたものをリストアップしていきます。
最終的に、以下のものを持ち込みました。

  • 入院証書、他必要書類(入退院窓口で渡された大量の書類)
  • 印鑑(必要と書いてあったけどいらなかった)
  • 限度適用額認定証
  • ショーツ 5枚(傷口がゴムに当たらないように臍の下までの深ばきタイプ)
  • ブラトップ 5枚
  • パジャマ 3着(前開きパジャマ2着 Tシャツとスウェットの組み合わせ1着)
  • 靴下 3足
  • タオル 5枚
  • バスタオル 1枚(タオルケットとして使用)
  • ナプキン
  • 上靴
  • ボックスティッシュ、ウェットティッシュ
  • ボディスプレー
  • 体ふきシート
  • 洗顔フォーム、化粧水、乳液
  • 手鏡、ヘアクリップ
  • 歯ブラシ、コップ
  • シャンプー、リンプ、ボディソープ、ボディタオル
  • 箸、スプーン、湯呑み
  • 拭き取り化粧水、コットン
  • スマホ
  • iPad
  • ワイヤレスイヤホン
  • 延長コード
  • 充電器
  • S字フック
  • ミニトートバッグ
  • 洗濯バサミ
  • クリアファイル
  • 衣類圧縮袋 2枚
  • ビニール袋 5枚
  • ストロー付きペッドボトルキャップ
  • ペットボトルの水500ml 4本
  • ボールペン

打ち消し線で書いた物は持って行ったけど実際使いませんでした!
自分がお世話になった病院は箸やスプーンはついてきました。飲み物もペットボトルから直接飲んでました。
ビニール袋も、各ベッドの横にゴミ箱が用意されていたために使わず。使用後の下着などは別で用意した衣類圧縮袋に入れていました。

太字のものは、入院後院内にあるコンビニで買い足したものです。
ナプキンは本当に多めに持っていけばよかったです…!夜用ナプキンを丸ごと持っていくことをお勧めします。

持っていって特によかったなと思ったものは、

  • S字フック
    これはどのブログを見ても持っていったものリストに入っていましたが、実際に手術後体をなかなか起こせない時に、枕元にS字フックをかけてそこにミニトートを下げて、トートの中にスマホを入れておくことですぐに手に取れて便利でした
  • ミニトート
    上記した通り、S字フックとの組み合わせで使用しました
  • ワイヤレスイヤホン
    私はテレビは一切見なかったので、入院中はスマホTVerをずっと見てました。ワイヤレスイヤホンは必須です。

で、これら荷物をつめるバッグですが、最初はボストンバッグに詰めました。しかし、入れ方を間違えるとファスナーが閉まらないくらいパンパンに…。
スーツケースもありましたが、準備している時は「スーツケースなんて持っていって迷惑にならない?」と不安で、ボストンバッグに固執していました。
しかししかし、パンパンのボストンバッグよりも、少し余裕のあるスーツケースの方が良いのでは…と思い、結果スーツケースとリュックで行くことに。

この決断、大正解でした!
まず、ほとんど皆さんスーツケースで来ていました!
あと、退院時、傷がまだ痛むなか、重い荷物を持ち上げるのはなかなか困難です!そんな時にスーツケースだとゴロゴロ引っ張っていけるので、とても楽チンでした。

病院で洗濯するつもりも、差し入れを持ってきてもらう予定もなかったので(そもそも入院期間中はコロナの影響で面会禁止でした…)どうしても荷物が増えてしまいましたが、スーツケースであれば荷物が多くてもある程度入ります。
私が持っていったのは、2泊3日くらいの機内持ち込みサイズでしたが、同じくらいの入院期間の方達は同じくらいの大きさのスーツケースがほとんどだったかと思います。

記録③ 手術説明・入院受付〜休暇調整

手術説明・入院受付

5/28、10日ぶりに総合病院に行きました。今日の目的は、先日受けた手術前検査の結果を聞くのと、入院のための手続きです。

診察室に呼ばれ、担当医から手術の説明を受けます。

本来であればこの手術説明、ご家族も同席して行うことが多いそうですが、私は独身で身内も遠方にいることを事前に伝えたところ、手術当日電話し判断できる相手がいれば1人で説明を受けて問題ないとのことでした。(なので事前に私から病気や手術の内容をしっかり伝える必要があります)
手術している時は全身麻酔で何か起こっても私は答えられないので…そう言う時に判断をしてくれる人が必要なんだそうです。

手術は事前に聞いていた通り「腹腔鏡下手術」で行うことに。合計4箇所切開します。傷はお臍が3センチ、それ以外は1センチほどとのことでした。傷は下着に隠れる位置にできますし、何より腹腔鏡下手術ですと術後の回復が早いそうです。

とはいえ、手術後1週間は自宅で安静にするように伝えられました。体を動かすお仕事の場合、もう1週間ほど経過した後に職場復帰されることが多いそうです。

人生で初めての手術・入院のため、「そんなに早い入院期間で済むんだな、職場復帰も思ってたよりも早いな〜」と思いました。20年くらい前に弟が骨折して入院した時は2週間くらいいなかった気がする…当時と比べると医療技術も向上してるだろうし、そもそも入院の理由も全然違いますが。笑

この日はそのまま入院手続きの説明を受け、病院内にある「入退院窓口」で手続きを行います。
入院時に必要な書類をどっさり受け取り、また、持ち物のリストもいただきます。
手続きの際、病室の希望を確認されましたが、特に大部屋への抵抗もなかったため、差額なしの病室で希望を提出しました。
大部屋、6人くらいかな〜と思っていたら、当日病室に行くと4人部屋でした。しかもベッドは一つ退院時まで空いていました。私は大部屋でも充分でした♪

休暇調整

手術日が決まりましたが、実は決まる前から直属の上司には入院の可能性があることを伝えていました。

手術日確定後、上司に入院が6/11になったこと、入院期間は4泊5日になること、退院後しばらく自宅療養をするため職場復帰は6/22になることを伝えます。
私が体調を崩していたことに気付いていなかったとのことで、最初はすごく驚いていましたが、引き継ぎも協力してくださり、期間中は一切仕事のことを考えずに済みました。
その後、同僚たちに自分が長期不在になることを伝えます。細かい引き継ぎをチームメンバーたちにお願する必要があったため、入院の二週間前には同僚たちへ共有しました。
また、同じタイミングで、関係部署の管理職の方達へも共有を終えます。
みなさん優しく送り出してくれたことが、非常に励みになりました。

休みに入る前に、会社に何かしら申請が必要になるのかを労務へ確認しました。
よく、診断書が必要だとか聞いたことがあったので、弊社の対応方針を確認したところ、有給休暇であれば特に申請は不要とのこと。
同時に、高額医療費制度に使用する「限度額適用認定証」を受け取りました。事前にこの認定証をもらい、退院時に費用を支払う際に提出すると、自分の収入に合わせた限度額まで減額される、素晴らしい仕組みです。
こう言う時、ああ、会社に属していてよかった、税金納めててよかった、と思います。認定証は自分自身で取り寄せる必要があると思っていましたが、それも全部会社がしてくれるなんて!ビバ!社畜

ちなみに、土日を除いた約7日に渡るお休みは、上記した通り、すべて有給休暇として申請しました。さらば有給!これで今年は有給が消滅することもないでしょう…。

さて、会社に必要な申請や連絡はこれで終了!あとは心置きなく、入院日を待つのみ。この頃から「10日以上も会社休める!」と入院に対してかなり前向きになってきました。社会人、長期休暇はどんな理由であれ嬉しい!!

記録② 紹介状〜手術前検査

紹介状

地元クリニックで左右卵巣嚢腫であることを告げられ、そのまま手術が可能な病院への紹介状を用意してもらいました。
そのクリニックには元々提携している大学病院がありましたが、事前に調べていた別の総合病院への紹介状をお願いしました。(決して提携大学病院が嫌というわけではなく、人生初の手術・入院だったため、知人が利用したことのある病院にしたかったんです…)

紹介状を作成いただく前に、当時緊急事態宣言が出ている状況だったため、当該病院が手術の受け入れをしているか事前確認するように言われました。
次の日、総合病院に電話したところ、外来も手術も新規受け入れはされているとのことでした!この状況下でも医療体制を整えてくださる医療関係者の皆さんには本当に感謝です。。

クリニックにも受け入れしていることを伝え、紹介状を作成いただき、5/18に総合病院の初診を予約します。

手術前検査

5/18、総合病院の初診です。卵巣嚢腫であることはもうわかり切っているので、この時点で手術の心の準備はほとんどできていました。

予約時間から少し遅れる形で担当医から呼ばれ、問診と内診を受けます。とても聡明な感じの、こちらが1聞くと10答えてくれるような、そんな女医さんでした!

先生「はい、確かに卵巣嚢腫ですね。左は11センチくらいかな、大きくなりましたね〜。手術しましょう!取っちゃいましょう!最短で6月最初の週に手術できますが、いつがいいですか?」

高速スピードで話が進みます。心の準備できてたけど、あまりのスピードに少し笑ってしまいました。笑

私「あ、じゃあその翌週で…」

というわけで、6/11入院、6/12手術で仮予約と言うことになりました。

この日はそのまま、手術前検査として、採血、胸部レントゲン、尿検査、身長体重測定、血圧測定、心電図、血液凝固検査をして帰宅です。帰る頃には、あー私本当に手術するんだなーと言う事実と、いろんな検査を一度にしたことでどっと疲労を感じました…有給を取っていてよかった…。

この頃から、「いつ会社にこのこと言おうかな」と思い始めます。

記録① 症状~病名発覚

前書き

人生100年時代。長く生きていく中でいつか病気や事故で入院する日は来るのだろうか、そう人ごとのようにぼんやり考えていたら突然手術のために入院することになりました。

このブログは、34年間生きてきて初めての病気、手術、入院を、少しでも客観的に見ることで冷静に考えられるよう、自分自身の考え・気持ちをまとめる場所として作成したブログです。

もし、万が一、私と似たような境遇の方がこのブログを通して、参考になったと、そう感じて頂けたらとても嬉しいです。

まず、自分自身の自己紹介を簡単にですがさせてください。

都内在住未婚の会社員です。パートナーもいませんし、親兄弟は遠方のため、身内に頼れる人はいません。
私は恋愛ではなく仕事に生きるんじゃい!と強がっていたらまさかの病気になりました。

症状

どのような症状が出たかというと、まずは左下腹部の攣るような痛みです。背伸びをしたときに、ふと、ピンッと下腹部が攣るような感覚が頻繁に起こるようになりました。
そして、腰の痛み。これも左側の腰が、骨というよりも、内部が痛むように感じました。
実はこの痛み、自覚して5年以上放置していました。その時は便秘がちだったのでそれによるものだろうと思い込んでいました。多分、当時すでに卵巣嚢腫になっていたのだと思います。
下腹部の痛みは、攣るような痛みと同時に、刺すような痛みも起こるようになりました。チクチクと、待ち針で刺されるような痛みです。定期的に、痛くなっては治り、また痛くなっては治り、という症状がでるようになり、ここでようやく婦人科での検診を決意します。

また、生理痛ですが、元々重い方でしたが、年々量の増加、血の塊が出る、生理前の首から肩にかけての凝り、生理中のめまいがひどくなっていきました。
これは後ほどの検査の結果でわかるのですが、私は卵巣嚢腫と同時に子宮腺筋症も発症しており、双方から来る症状であることが原因でした。
こんな状態が毎月起こるのです。仕事を休むようなことはありませんでしたが、かなりしんどく、薬に頼らなければとてもじゃないけれど一日過ごすことができない状況になっていました。

そして、これはいまだに関係があるか不明ですが、突然の吐き気やめまい・動悸に襲われたり、食後に気持ち悪くなったり、長時間立っていると突然意識が遠くなる等様々な症状が起こるようになりました。これらは夏場などの気温が高い時によく発生しますが、ライブ会場のような暗い密閉空間でも起こりました。立ちくらみかと思いましたが、舞台観劇の際、着席し観劇している際も吐き気、めまい、動悸、意識が遠くなる症状が発生し出しました。
これらの症状が、手術後改善されていることを願うばかりです。(この記事を書いている現在は手術前です)

病名発覚

婦人科での検診を決意したのが2020年4月上旬。世の中は未曽有の新型ウイルスによる混乱が生じている真っ只中でした。
こんなタイミングで申し訳なさを感じつつ、家から近いレディースクリニックに予約を取りました。たまたま、当日のキャンセル枠が予約できたので、その日のうちに受診です。
簡単な問診の後、経膣超音波検査を受けます。

先生「ん?これは…どっちだろう」

そんな言葉が聞こえたかと思うと、先生はおもむろにエコー画面を私に向けて説明をしてくれました。

先生「ここ、多分卵巣嚢腫なんだけど、影が大きすぎて、左右どちらか判断つかない。多分左。でもすごく大きい。」

そしてそのまま「これは絶対手術になる」と言われました。あまりの大きさに、捻じれるスペースすらなくなっているらしく、捻転の確率は低いがこのまま放置しても大きくなり続けるだけだし卵巣嚢腫は投薬治療では小さくできない、ということでした。

私は、初めての病名告知にしばらく茫然としつつ、ただ、この数年にわたる不調の原因が特定されたことへの安堵感もありました。なるほど、全部卵巣嚢腫のせいだったわけね、じゃあこれを治せばいいのね。と。

そのまま、レディースクリニックの先生からはMRIを撮ってくるようにと検査依頼票を頂き、その日は帰宅しました。MRIか~これも初めて受けるな~私閉所恐怖症で聴覚過敏だけど受けられるのかな~と思いながら、自分自身でMRI撮影専門のクリニックを予約します。
このままの勢いで撮ってしまおうと翌週平日に予約を取り、初MRIです。結果、機械が綺麗な白すぎて閉所感はまったく感じませんでしたが、大きな音が突然鳴ることへずーっとビクビクしてしまい、大変疲れました。
私は足からMRIに入りましたが、頭から入る人は音がもっと大きいのかと思うと、恐ろしいです…。

その日のうちにMRIの検査画像が入ったCD-Rを受け取り、レディースクリニックに電話し、MRIの結果を見ながら最終的な診察結果をしていただくための予約を取ります。
これがなかなか予約が取れず、5月初旬となりました。(4月上旬の当日キャンセル枠は実はめちゃくちゃラッキーで取れた予約でした)最初のレディースクリニックでの検査から、約一か月経っていました。
一つの病院ですべての検査ができない場合も多いので、そう考えると、何よりも初動が早いのが一番だと思います。

5月初旬。予約した時間にレディースクリニックに行き、受付にCD-Rを渡します。
診察室に呼ばれ、以前検査してくれた先生とは別の先生が、MRIの検査画像を見ながら説明してくれました。

先生「左右共に卵巣嚢腫です。左は10センチ以上あります。MRIの画像から見ると恐らく良性、皮様性のう腫だと思います。あと、子宮腺筋症も発症していますね。こちらは2~3センチほど。今回は卵巣嚢腫の摘出手術をされた方がいいかと思いますが、どうしますか?」

こうして、正式に病名が告知されました。